肛門腺しぼり

ご自宅で出来るケア(お手入れ) その2

肛門腺は肛門の両側の少し下に穴があり、そこからニオイの強い分泌物が出てきます。犬同士が出会った時、お尻を嗅ぎ合うのはこの肛門腺のニオイを嗅いで犬同士の識別をしていると言われています。

この分泌物は普段は排便の時に肛門の周りの筋肉が収縮して便と一緒に出ますが肥満やストレス、下痢、便秘、高齢などさまざまな原因で出にくく貯まりやすくなります。特に小型犬は自分で排出する力が弱いのでこまめなケアが必要になります。

分泌物が貯まってしまうとお尻から出血したり、肛門腺が腫れて化膿したり破裂してしまうこともあるので定期的に中の分泌物を出してあげるのが効果的な予防です。

お尻を地面にこすったり、お尻から強いニオイがするようになったり、しっぽを気にしたりするようになったら肛門腺を絞る目安の時期です。

個体差がありますが1カ月に1回程度行ってください。

 

肛門腺の絞り方

しっぽを片方の手で持ち上げ親指と人差し指でつまみます。

小さな固まりが確認出来たら、それが肛門腺から出た分泌物です。

その固まりを親指と人差し指でつまみゆっくりと下から上に 押し上げるようにして中の分泌物を出します。

※肛門腺が飛び出る事があるのでお尻の前に顔を出さないようにご注意ください。
眼に入ったりする場合がありますので覗きこまないようにご注意ください。

※分泌物が液体、または固くドロッっとした場合など個人差があります。

※ニオイがかなりきついので出来るだけシャンプーの前に行って頂くことをお勧めします。シャンプーをされない場合は絞るほうの手にティッシュペーパーをお持ちになり行って下さい。

 

肛門腺の性質上や犬種によって異なる場合がありますので、飼い主様で出来ない場合は無理をせず当院獣医師までご相談下さい。

¥1,080(税込)で行っております。

当院ではトリミング・グルーミングの際に行っておりますのでご利用ください。

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