体重は、健康に大事な数字
私達は普段の生活の中で当然の事ですが、お腹が空いたらご飯を食べますし、どこか調子が悪い時は病院に行ったりします。
しかし、お家で飼われている動物は、好きな時にご飯を食べたり、具合が悪かったら、自分で病院に行くことも出来ません。
飼われている動物がいつまでも健康で、長生きしてもらう為にも常日頃から動物の状態を把握しておくことはとても大切なことです。
普段の行動や些細な変化の影に大きな病気が隠れている事もあります。
飼主さんが比較的気が付きやすい点に関し、数回に分けてお話をしていきたいと思います。
今回は体重管理の重要性について
毎日動物に接していると体重の変化には気付きにくいかもしれませんが、人間と同様に犬や猫でも体重を適切に管理することは様々な病気の予防に繋がります。
★食べ過ぎや運動不足によって体重が増えてしまったら…
- 心臓への負担が増加してしまい、循環器や呼吸器に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 四肢や腰への負担が増加する事によって、椎間板ヘルニアや骨折のリスクが高まります。
- 肥満がある種の病気の悪化因子である事が分かっています。
★逆に普段通り食べているのにも関わらず段々と痩せてきてしまったら…
- 消化器系の病気や悪性腫瘍をはじめとする様々な基礎疾患の可能性が考えられます。早い段階での診察をお勧めします。
若いうちから適切な体重を把握し、定期的な体重測定をしていく事は、病気の予防や早期発見に繋がる事も少なくありません。
今飼われている犬や猫が適正体重なのかどうかを知りたいと言う飼い主さんがいらっしゃいましたら、体重の測定だけでも結構ですのでお気軽にご来院下さい。
また、当院では必要に応じて、減量用フードのご案内やダイエット法に関してアドバイスも致しますのでご不明な点がありましたらスタッフまでお尋ね下さい。